2021年度 公益社団法人 松江青年会議所 スローガン
基本理念
2020年はコロナウィルスの影響により、青年会議所運動だけでなく、経済活動にも大きな影響が発生しました。しかし、多くの行動変容が生まれるきっかけともなりました。この歴史的な出来事を経験した翌年の2021年、松江青年会議所は創立65周年という大きな節目の年を迎えます。65年という長きにわたり、松江青年会議所が継続出来たのは、500名近い先輩諸兄姉が多くの困難に立ち向かい、このまちのために運動し続けてきた事、そして、その運動を周囲から認めていただいている事に他なりません。
松江青年会議所の設立趣意書には「虚無の時が流れ失意の時が去り、そして今われわれは新しい希望と情熱を抱いて出発しなければならぬ時が来たのであります。すなわち、われわれ青年だけが次の時代の方向を決定する力を持っているからであります。」とあります。依然として先行きが不透明な中にあり、まだ失意の時は去りきってはいませんが、希望と情熱を抱き、次の時代を切り開かなければならないという意味では、今の状況にも当てはまります。
この65周年という松江青年会議所としての節目の年にあたり、先輩諸兄姉へ改めて感謝すると共に、閉塞感漂う現状を打砕すべく、希望と情熱を抱きながら松江の新たな可能性を切り開き、より良い松江のまちを創造するための契機としていきます。
人間に与えられている時間には限りがあります。その時間をどのように使うかは、個人の選択となります。同じ時間や経験をしたとしても、他人事として受け身に過ごすのか、自分事として主体的に動くかでは、物事の成果も自身の成長度合いも、大きく差がつくのは明白です。青年会議所運動に関しても同様です。物事に対して、当事者意識を持って真摯に取り組めば、大きな学びや成果に繋がるはずです。そして大きな成果はより多くの人たちを動かすための原動力になるはずです。同じ100歩を進むなら、1人の100歩より、100人それぞれの1歩で進みたいと考えます。メンバー全員が熱い思いを持って行動する事で、松江をより良いまちに変えていきましょう。
基本方針
1. 創立65周年を迎え
昭和31年、戦後の荒廃の中、全国100番目の青年会議所として松江青年会議所が誕生しました。65年という歳月において、実に500名近い先輩諸兄姉が明るい豊かな社会の創造に向けて邁進されて来られました。先輩諸兄姉だけでなく、このまちの人々、運動にご理解をいただいています賛助会員の皆様、そして県内外はもとより海外の青年会議所の仲間の支えがあり、創立65周年を迎えることができます。これまで松江青年会議所に携わっていただいたすべての皆様に感謝するとともに、今後も長くこのまちのために運動を続けていくための新たなスタートの年として歩んでいきましょう。
2. 松江の人口問題解決に向けて
松江の人口減少は継続的な問題となっています。一方で、2020年のコロナ禍においては、自粛や外出規制などによって、新たな働き方の普及や価値観が生まれました。その中には、都会への一極集中に対する疑問もありました。また、人口問題に対する新たな取組みとして、観光でも移住でもない“関係人口”を増やす取り組みにも注目が集まっています。我々はこれらの状況を踏まえ、松江の関係人口を増やすべく、松江に既に存在する自然や観光地などの資源、ITなどの科学技術、そして青年会議所が持つネットワークなどを組み合わせる事により、社会に新たな価値の創造、つまりイノベーションを起こす取り組みに挑戦し、松江の新たな可能性を切り拓きます。
3. 松江のまちを彩るまつりを目指し
2020年はコロナウイルスの関係でイベントが立て続けに中止となり、水郷祭・松江だんだんについても早々と中止が確定しました。2021年に関しても、開催時期や開催判断がなかなか予測し辛い状況ではありますが、松江青年会議所としては、2018年に提言した「市民のニーズ」、「新たなニーズの創出」、「地域に広がるまつり」、「きれいなまつり」の四本柱を軸としたまつりの実現を目指します。そのためには、これまで以上に松江青年会議所が、主体的に水郷祭を引っ張っていき、今まで以上に存在感を発揮出来るような運動を行って行きます。
4. 会員拡大の推進と会員の資質向上
2020年度は会員拡大自体が難しい年でしたが、改めて1人が1人を掲げて拡大を進めましょう。拡大を行う上で「JCは何をやっている団体ですか。」と必ず聞かれると思います。答えは色々ありますが、2021年には松江市の市長選挙があります。コロナ禍においては、各地域の首長の動向に大きな関心が集まり、選挙に対する機運も高まっていると言えます。市政や選挙について考える機会を多くの方に分かりやすく提供する事で、投票率の改善に加え、松江青年会議所の存在についても広く知っていただく場としても活用します。
また、魅力的な組織には自ずと人が集まります。我々自身が魅力的な会員であるためにも、LDに磨きをかけ、資質向上にも努めていきましょう。
5. 公益社団法人として
2014年の公益社団法人化から7年が経過しました。多くのメリットを享受するために行った公益化ですが、効果の検証はあまり出来ていません。また、多くの会員は2014年当時の事を知らず、公益社団法人と一般社団法人の違いについても理解していないのが現状です。2021年度は、公益化する事で得たメリット、デメリットなど、現状を振り返ると同時に、今一度、公益社団法人について学ぶ事で、今後の組織のあるべき姿や事業内容について考えて行きましょう。
6. 魅力あふれる広報
我々青年会議所が良い事業を計画し、実行しても、それをより多くの方に対して効果的に発信し伝える事が出来なければ、せっかくの事業も魅力が半減してしまいます。2021年度はより効果的な広報活動について研究し、実践できるように努めます。
7. 世界との友情
近年、ハノイ青年会議所との友情を深める事に成功しました。本来であれば2020年のASPACか世界会議の場を持って正式に姉妹締結を行う予定でしたが、コロナの影響で実現出来ませんでした。世界的な情勢にも左右されますが、2021年度こそは、姉妹締結を目指します。締結を弾みに、今後も国際化や多様性を受入れる組織であり続けるように、会員全員が意識した運動を展開していきましょう。
8. 出向者・充職の支援
毎年、松江青年会議所より多くの出向者・充職者を輩出しております。出向を通して松
江青年会議所以外の青年会議所の会員の中で運動をする事は、出向者自身の成長にもつながりますし、そこで得た知見を松江青年会議所に持ち帰る事で我々の成長にもつながります。また、過去に活躍された先輩諸兄姉の実績により、松江青年会議所の会員は各方面よりお声がけ頂いております。この存在価値をこれからも、後世に継承していきましょう。
そして、出向者・充職の支援の方法は沢山ありますが、事業に参加する事が一番の支援
となります。事業で得た知見や、他の青年会議所の会員との出会いは、参加者、そして組織としての成長にもつながります。また、積極的な周年の告知の機会としても活用出来ます。
以上の事から、出向者・充職者の方に存分に活躍していただく為に松江青年会議所全
員で協力と応援をしていきます。
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