2022年度 公益社団法人 松江青年会議所 スローガン
基本理念
2020年からはじまる新型コロナウイルスの影響は余りにも大きく、日本を含めた世界経済は大打撃を受け、私たちの働き方や生活といった暮らしも大きく変化しました。また、少子高齢化、人手不足といった問題も抱え、地域の将来は先行きが見えない状況です。こうした状況でも、一つひとつ解決の糸口を探り、考え、解決に向けて挑んでいかなければなりません。
明るい豊かな社会を目指し、65年もの長きに渡り、先輩諸兄は地域の問題に寄り添い、強い覚悟を持って運動を展開して来られました。時代は変わり、地域の課題も変化していますが、創立から65年もの間、先輩諸兄が様々な課題の解決に向けて立ち向かってきたからこそこのまちがあります。私たちはこれからも時代に合わせ、地域やこのまちの人々に向き合い、市民の皆様をはじめ、様々な人やまちと繋がり、主導していく立場が松江青年会議所に求められているものだと考えています。そして、私たちの運動に目的意識を持ち、求められる役割をしっかりと果たし、次代へと繋げてまいります。
松江青年会議所の設立趣意書の中に、「人の人たる所以は人と人との結合にあります。われわれ松江の若い力が、また、努力が結びついたなら、必ずや新しい力の満ちた推進力となることができることを確信いたしております。」とあります。時代が変わろうとも、歴史を振り返ればいつの時代もまちを創ってきたのは「人」です。それは何か見返りを求めてやってきたことではありません。私たちは普段の生活の中で、たくさんの人に助けられ、活かし活かされ生活しています。たくさんの人の協力や助けがあるからこそ、私たちは青年会議所運動を行うことが出来ています。自身が身の回りの人を助け、情熱を持って行動すれば、その想いは必ず周りに伝播します。そして、多くの人と関わり、知恵や力を結集すれば、成長や学びの機会となるとともに、何事にも立ち向かえる大きな力となると考えています。
コロナ禍の閉塞感漂う今だからこそ、2021年の65周年を契機とし、改めて私たちが地域を牽引出来る存在として、情熱を持って粉骨砕身運動をしていきましょう。
基本方針
(中国地区コンファレンス2022 in松江)
1987年に主管して以来、35年ぶりに中国地区コンファレンスを主管することになりました。この機会を絶好のチャンスと捉え、我々が取り組む関係人口創出やパートナーシップの創出に繋がる事業を構築する中で、中海・宍道湖・大山圏域地域とも連携し、英知を結集して、引き続きイノベーションを起こします。そして、様々な方と繋がりが持てるような大会運営を行うことで、地域経済の活性化に取り組んでいきます。
(このまちの笑顔の為に)
新型コロナウイルスの影響により、2020年は中止、2021年は代替事業となり、本来の松江だんだんが開催出来ない状況が続いています。しかしながら、松江だんだんは松江青年会議所において最も長い継続事業であり、松江水郷祭と共に地域の発展の為に不可欠な事業です。松江水郷祭の形は毎年変化がありますが、どのような形になろうとも、目的は変わることなく、市民のニーズに応える、新たなニーズの創出、地域にひろがるまつり、きれいなまつりの4本柱を軸に、来場者に感動を与え、笑顔が溢れるまつりを創出します。
(会員拡大の推進と魅力ある人財育成)
青年会議所は年々会員数が減少し、松江青年会議所においても2022年度も多くの卒会予定者がいます。青年会議所運動においては、同じ志を持つ仲間が多ければ多いほど、組織として多種多様な運動が出来、そして会員自身の成長に繋がります。まずは私たちがより魅力ある人財となり、1人でも多くの新たな仲間と出会い、共に同じ志を持って地域の課題に取り組んでいけるよう、全員で一丸となって会員拡大をしていきます。
また、入会しても5年以内に退会する会員も増加傾向にあることから、入会後も個々の会員の成長をサポートし合う関係を構築し、会員の資質向上に努めていきます。
そして、素直な心を持ち、将来の地域の発展を思い、地域の魅力を語れる人財を増やしていくことで、組織の価値を高め、より良い地域を目指し運動をしていきます。
(継続していく為に)
人の考え方、価値観は時代によって変化します。働き方や暮らし方が多様化する中で、以前は常識であった慣習も、現在では受け入れられないものに変化することもあります。我々は、その価値観に誰よりも敏感であるべきだと考えます。まず、JCにはなぜ様々な慣習があるのかを理解し、その上で変化を恐れず、その時代に即した組織としての在り方を検討していきます。
(魅力あふれる広報)
魅力的な事業を立案、実施したとしても、発信しなければその効果も薄くなってしまうことから、情報発信は全ての組織にとって重要な意味を持ちます。また、現在目まぐるしい速度で情報化社会が進み、情報源となる媒体も多様化し、それぞれ利用する年齢層も様々となっています。
情報発信は、たった一つの記事で劇的に変わるものではなく、日々の継続性が求められますが、闇雲に発信しても効果的ではなく、また発信したとしても瞬く間に埋もれしまう可能性もある為、より効果的で人の目に留まるような広報が求められます。効果的な手法を常に追求し、何の為に、誰に対して、目的や対象をしっかりと思い描き、活動や魅力を発信していきます。そして、我々のファンを増やしていきます。
(世界との友情)
新型コロナウイルスの影響から様々な国で入国制限があり、現在、先行きが見えない状況ではありますが、松江にいながらも出来ることもあります。将来的なこのまちの発展を思い、幅広い視点からアプローチをしていきます。
(出向者・充職の支援)
毎年、松江青年会議所より多くの出向者・充職者を輩出しておりますが、出向・充職があるのは、先輩諸兄がこれまでご活躍をされた実績があるからこそお声掛けをいただいています。出向では、新たな出会いや気付きを得る機会として各方面で活躍していただき、出向先で得た知識、経験を松江青年会議所へ還元していただきたいと考えています。
出向者・宛職者の支援とは、まず事業に参加することが何よりも支援となり、そしてその目的を理解し、共有することにあります。また、支援の力が大きいほど、出向者にとって大きな後押しとなり、他青年会議所の会員と繋がりを構築出来れば、今後の活動においてプラスとなります。
出向者の方に存分に力を発揮していただけるよう、全員で協力と応援をし、活躍の後押しをしていきます。